
教授 平松 祐司
岡山大学医学部産科・婦人科学教室は,明治21年(1888年)にその前身である第三高等中学校医学部産婦人科として開講して今年で121年になります.岡山大学医学部の前身の岡山医学館ができたのが,明治3年(1870年)ですから,18年後に産婦人科ができたことになります.わが国の中においても非常に古い歴史と伝統を持ち,これまでに約900名の優秀な産婦人科医を世に送り出してきました.昨今の産婦人科医減少の影響もあり,少し関連病院も減りましたが,現在でも中四国と兵庫県を中心に約40の関連病院があり,大学と協力して地域医療を担い,若手医師の育成を行っております.
私自身は第12代目の教授になりますが,就任以来,従来の伝統を継承しながらも,現在の時代にマッチした教室作りを心がけ,教育・研究・臨床の面で新しい試みを取り入れています.
その中でも最も重要なのは,次代を担う若手医師の育成であります.教室では1960年代から産婦人科研修制度を設け,関連病院と一体となって3年間で若手医師を育成してきました.現在の教室の後期研修制度も,本制度をさらに改善し,3年間で産婦人科医療全般をマスターできるように配慮しております.そして,学生.初期研修医のためにはGSクラブを立ち上げています.また,産婦人科学会役員としても,若手医師向けにホームペイジの全面改定,ニュースレターの発刊,フリーペーパーの発刊,サマースクール,産婦人科プロモーションDVDの作成などに係わってきました.そして,若手医師が参加できる産婦人科学会の主催の海外派遣,サマースクール等に積極的に学生・若手医師派遣をしております.同時に,就任以来,女性医師問題に取り組んできましたが,この試みは現在大学病院実施している医療人GP「女性をいかすキャリア支援計画」と連動して成果をあげています.
医師としてのキャリア形成には,きちんとしたシステムの中で多くの同年代の仲間と切磋琢磨しながら研修することが重要と考えます.先ずはホームペイジをご覧いただき多くの学生および初期研修医の諸君が教室を訪問してくださることを期待しております.
2009年5月